キャンバス
関係
カードどうしをつなぐ3つの方法と関係の名前、チャプターごとに変わる関係について説明します。
キャンバスのカードは、互いにつなげます。何と何をつなぐかで意味が決まり、人物を2人つなげば2人の関係に、人物を出来事につなげばその場面に登場するという意味になります。
関係の種類
関係の種類を選ぶ欄はありません。両端がメモか出来事かが、そのまま種類になります。
| つなぐもの | 意味 | 名前 | パネルで表示される場所 |
|---|---|---|---|
| メモとメモ | 2つのメモの関係 | 関係の名前をつけます | 「関係」 |
| 出来事とメモ | そのメモが出来事に登場します | ありません | 出来事の側は「関連メモ」、メモの側は「関連する出来事」 |
| 出来事と出来事 | 互いに絡み合う出来事 | ありません | 「関連する出来事」 |
関係には向きがありません。エリザベスからダーシーへつないだものと、ダーシーからエリザベスへつないだものは同じ関係です。2枚のカードのあいだの関係はひとつだけなので、すでにつながっている2枚をもう一度つないでも、関係がもうひとつ増えることはありません。
メモとメモ:関係
人物、場所、ルール、手がかりのように、出来事ではないメモを2つつなぐと関係になります。エリザベスとジェインは「姉妹」、ダーシーとウィッカムは「宿敵」のように、関係の名前をつけられます。名前は空のままでもかまいません。名前のつけ方は、下で別に説明します。
出来事とメモ:その場面に登場する
出来事に人物や場所をつなぐと、そのメモがその出来事に登場するという意味になります。「ロージングズでの求婚」に、エリザベス、ダーシー、ロージングズをつないでおく、という具合です。ここには名前がありません。その場面で何をしたか、どんな立場だったかは、出来事の本文かチャプターごとの内容(メモ)に書きます。
この関係はチャプターにも影響します。出来事があるチャプターのプロットに置かれると、その出来事に登場するメモがそのチャプターに一緒に入ります。プロットに置かれた出来事カードには、登場するメモの最初の文字が小さな丸でつくので、誰が登場するのかがカードを見るだけでわかります。詳しくはチャプターとプロットで見られます。
手がかりを出来事につなぐのは、伏線を張ることです。手がかりのカードは、出来事ひとつだけにつながっているあいだは上にマスキングテープが貼られ、2つ目の出来事につながって回収されると、テープの跡に変わります。手がかりについてはメモとタグでさらに説明しています。
出来事と出来事:関連する出来事
ある出来事がほかの出来事とかみ合うとき、2つをつなぎます。『高慢と偏見』なら、「ウィッカムの訴え」と「ダーシーとウィッカムの過去」がそうです。ウィッカムが打ち明ける話が、実際の過去とぶつかり合うからです。関連する出来事には、名前も向きもありません。どう絡み合うかは、2つの出来事の本文に書きます。
順番を表すために出来事をつなぐ必要はありません。順番はすでにチャプターのプロットが示しています。
関係をつくる
カードをほかのカードの上にドラッグ&ドロップすると、つながります。カードの中央にドロップしてください。カードの端の近くにドロップすると、その隣の位置に入って順番が変わります。
| 何をどこに | どうなるか |
|---|---|
| メモ → メモ | 2つのメモのあいだに関係ができます |
| メモ → 出来事 | そのメモがその出来事に登場します |
| 出来事 → メモ | そのメモがその出来事に登場します |
| 出来事 → 出来事 | 2つの出来事を関連する出来事としてつなぎます |
スマートフォンでは、カードを少し長押しすると持ち上がります。ドラッグ&ドロップとキーボードで動かす方法はキャンバスの操作にあります。
出来事とメモ、出来事と出来事は、ドロップした瞬間につながります。メモをメモの上にドロップすると、まず2つのメモの名前が書かれた小さなウィンドウが開きます。「関係の名前」欄に名前を書いて「作成」を押すと、つながります。欄を空のまま作ると、名前のない関係になります。
すでにつながっている2つのメモをもう一度重ねてドロップすると、ウィンドウに「すでにつながっています」という言葉と一緒に、これまでについた名前が順に表示されます。このときボタンは「保存」に変わり、書いた名前でその位置の名前を直します。
関係の名前のつけ方
関係の名前は、2人のあいだを呼ぶひと言かふた言です。姉妹、兄妹、犬猿の仲、宿敵、元恋人、友人、夫婦、婚約、伯母と甥のように。名前を見て、2人がどんな間柄かすぐに思い浮かべば十分です。
いきさつは名前に入れず、メモの本文に書きます。いくつか例を見ると感じがつかめます。
| こう書きたいとき | 関係の名前 | 残りは |
|---|---|---|
| 5年前に別れた元恋人 | 元恋人 | いつ、なぜ別れたかは本文に |
| また会う | 再会 | 文や動詞で終わらせません |
| たぶん父子らしい | 父子 | どのくらい確かかは本文かチャプターごとの内容に |
| 姉 | 姉妹 | 互いの呼び方は関係ではありません |
| ソラに片思い | 片思い | 相手の名前は入れません |
関係には向きがないので、名前もどちらの側からも同じように読める言葉がおすすめです。「姉」は片方からしか成り立ちませんが、「姉妹」はどちらから見ても成り立ちます。
チャプターごとに変わる関係
物語が進めば、関係も変わります。PenPickでは、関係の名前をチャプターごとに別につけて、その変化を残します。
最初につなぐときにつけた名前は、チャプター外の名前です。一番上の「作品全体」欄で表示される名前で、チャプターが自分の名前をつけるまでは、どのチャプターでもこの名前が使われます。
あるチャプターで関係が変わったら、そのチャプターに入っているカードどうしをもう一度重ねてドロップします。チャプターの中のカードの上にドロップすると、ウィンドウに「{チャプター}以降の名前として」のチェックボックスが出ます。チェックを入れて新しい名前を書くと、そのチャプターから次の名前が出てくるまで、この名前が使われます。チェックを入れなければ、チャプター外の名前が変わります。
2章や5章のように関係が変わらないチャプターは、空けておけば前のチャプターの名前がそのまま続きます。変わるチャプターでだけ名前をつければ大丈夫です。
パネルで名前を直す
メモのカードを押して開くパネルの「関係」欄に、つながっているメモがひとつずつ表示されます。メモごとに「チャプター外」の名前があり、チャプターで別につけた名前があれば、その下にチャプターの順に並びます。名前を直して欄から出るか、Enterを押すと保存されます。
チャプターの名前を消すと、そのチャプターはまた前のチャプターの名前(なければチャプター外の名前)に従います。新しいチャプターの名前を加えることはパネルではできず、上で説明したように、そのチャプターの中でカードを重ねる必要があります。
カードを押すと見える線
ふだんのキャンバスには、チャプターのプロットをたどる流れの線しかありません。関係はカードを押したときに見えてきます。押したカードとつながっているカードだけが明るくなり、残りはぼやけます。
メモを押すと、関係でつながったメモごとに枠に色がつきます。相手ごとに色が違うので、エリザベスを押すと、ジェインとダーシーとシャーロットがそれぞれ違う色で表示されます。相手のカードの上端にはその色で関係の名前がラベルのようにつき、押したカードからそのカードまで同じ色の点線がつながります。関係の名前は線の上ではなく、相手のカードにつきます。
線と名前はチャプターごとに別に描かれます。2つのメモが一緒に入っているチャプターごとに、そのチャプターの名前でつながるので、エリザベスを押したままチャプターを下へたどっていくと、ダーシーのカードのラベルが「犬猿の仲」から「退けた求婚者」へ、そして「恋人」へと変わります。「作品全体」欄では、チャプター外の名前があるか、2つのメモが同じチャプターに一緒に入ったことがないときに線が描かれます。
メモが登場する出来事も一緒に明るくなり、各チャプターでメモのカードとその出来事のカードのあいだに短い点線がつながります。押したメモの「作品全体」欄のカードには、いくつのチャプター、いくつの出来事に登場するかも表示されます。
出来事を押すと、その出来事に登場するメモが明るくなり、チャプターの中で出来事カードとそれらのメモのあいだに短い点線がつながります。関連する出来事があれば、その出来事まで別の色の線がつながります。
関係を解除する
関係を解除するには、カードを押してパネルを開きます。「関係」「関連メモ」「関連する出来事」欄の各行の右側に×があり、押すとその2つの関係が解除されます。メモどうしの関係なら、チャプターごとにつけた名前も一緒に消えます。
うっかり解除したら、「元に戻す」で名前までそのまま戻せます。行の名前を押すと、相手のカードが開きます。
関係をほどよく表す
作品の中のものはどれも、何かしらつながっています。だからといって全部つなぐと、カードを押してもすべてが明るくなって、何も目に入らなくなります。この関係がなかったら何かを失うかどうかを考えて、失うときだけつなぎます。
- 多くのものが一緒に置かれている背景はつなぎません。 「身分と持参金の結婚社会」はほとんどすべての人物にかかわっています。人物ごとにつなぐ代わりに、誰がどう絡むかをメモの本文に書きます。みんなが暮らす町や時代も同じです。
- 出来事には、実際に登場するものだけをつなぎます。 場面の中の会話で名前が出ただけの人物はつなぎません。
- 順番のために出来事どうしをつなぎません。 前後はプロットが示します。ある出来事がほかの出来事とかみ合うときだけつなぎます。
- 手がかりは、最初に出てくる出来事と、また戻ってくる出来事につなぎます。 一度しかつながっていない手がかりは、まだ回収されていないという印として残ります。
次に読むもの
- メモとタグ:つなぐメモを作り、タグで分ける方法
- チャプターとプロット:出来事をチャプターに置き、チャプターごとの内容を書く方法
- キャンバスの操作:ドラッグ&ドロップ、元に戻す、スマートフォンとキーボードでの操作
- AI連携:普段使っているAIに、関係をつないで整理してもらう